2013年5月30日木曜日

HAKOBUNE 【エピソード1】 知らない世界へ。

今のメンバーになって5年間続いたバンドが、明日のライブを最後に無期限の活動休止になる。


バンド、OCTAVIOについて。

少しずつ、振り返る。





大学生のころ、僕は小中学校時代の同級生のフクシマくんに誘われて、「うちまた少年」というバンドを始めた。

2004年、僕たちはまだ18歳だった。






フクシマくんとはいつかバンドをやりたいと思っていた。 高校生のころ、バンドを始めるきっかけをくれた友達だったから、嬉しかった。


初期メンバーは4人。フクシマくんと、僕と、フクシマくんの高校の同級生のヨシタカ(ベース)、同じくしんちゃん(ドラム)。

その時のメンバーは、共通してGOING STEADY・銀杏BOYZが大好きで、最初はコピーもしていたけど、そのうちフクシマくんが曲を作るようになった。


フクシマくんが鼻歌で歌うメロディーに僕がギターでコードを付ける。

僕の家で、そんな手順で曲作りが始まった。
時にカセットテープに吹き込まれていたり、二人でギターを抱えて夜中まで部屋にこもったりして、


そのうち「夕暮れ」という曲ができた。


とても良い、ラブソングだった。




フクシマくんはうちに来ると、いつも知らない音楽を僕に教えてくれた。





THE BLUE HEARTS、THE HIGH-LOWS、ザ•スターリン、、、、、









そこから数珠繋ぎの様に、あぶらだこ、INU、村八分、ばちかぶり、、 なども知った。








全てが新鮮で、全てが新しい世界への入り口だった。







(外国の音楽なんて歌詞の意味がわからないから、面白くない)






そんな理由で遠ざけていた僕にWEEZERやOasis、Green Dayを教えてくれたのもフクシマくんだった。









少しずつ音楽に対して壁が無くなり、広がっていった。






初期ドラマーのしんちゃんから島田君に代わり、
南港の野外イベントや、堺のライブハウスでステージに立って、何度かライブをした。



踊ったり駆けずりまわったり、のたうち回ったり、ベースのヨシタカにドロップキックをしたりしながら、エレキギターを力いっぱいかき鳴らし、声が枯れるまでコーラスで叫びまくった。


解放感に満ち溢れていた。














こんなにも気持ち良い世界があるのか。















こんなにも自分の中にあるどうしようもない熱のようなものを、吐き出せる手段があるのか!!!























僕はバンドが大好きになった。




(続く)

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