いとなみ いとなみ いとなみ いとなみ
たぬきに化けた 館を出て橋を渡れば
窓から手をふり 踊りつづける塔の住人
東の海には だいこん型の島が浮かぶよ
町を巡る小舟 町を見下ろすお城
このままずっと どこにも辿りつかないまま
知らない景色を 見せ続けておくれ
いとなみ いとなみ いとなみ を続けよう
防波堤に並ぶ カモメたちの向こう側には
長い棒をかき回す 漁師の広い背中が映る
西の空を見なよ あかね色に燃える夕焼け
寄せては返す 光るしじみの湖
きれいを超えた 骨になりたい
きれいを超えた 土でありたい
いとなみ いとなみ いとなみ を続けよう
ぐるぐる回る 僕らのために
想われ想う ふたりのために
いつかおとずれる 終わりのために
ぐるぐる回る 僕らのために
いとなみ いとなみ いとなみ を続けよう