2014年5月28日水曜日

CODAMA

「夏の終わりに、浮かぶ舟を見よう。」  -『いごっそうねえ。』 
今宵もまた 弾けては消え散る。 

うごめく兆しは やがて山を越え  
もがくばかりの夜が来る。


”ヤットサー” (やっとやっと)

こだま こだま こだま




「夏の終わりに、染まる空を見よう。」 -『いごっそうねえ。』
今宵こそは、と願えど跳ね返る。 

あの娘の影を追って 今日も夜を行く 
ぞめきに誘われて 街に出る。


”ヤットサー” (やっとやっと)

こだま こだま こだま



いつか君が話してた 阿波の国に伝わる昇り龍 追い求め 見上げる眉の山
赤・青・黄色の両国の橋の上で 輝き踊り出す同じ里のはちきん
見ていたいよ 見ていたいよ!



”ヤットサー” (やっとやっと)



この鉦の音が鳴り止めば 儚きあなたは見えなくなるから
朝が来るまで 鳴り響け かんからかん かんからかん かんからかん

この太鼓の音が鳴り止めば 儚きあなたは消えてしまうから
朝が来るまで 鳴り響け どんどこどん どんどこどん どんどこどん

こだま こだま こだま