2014年9月23日火曜日

NAMENEKO

とあるミュージシャン(日本各地で幅広く活動されている方)のつぶやきがリツイートで自分の所に飛んで来たのだけど、朝っぱらからものすごい違和感に見舞われた。

「〇〇あたりでツアーしたいのだけど場所探しがうまくいってないのでライブをやらせてくれそうなお店や会場を教えてほしい」

という内容。


きっとこの人の素直な思いや考え方がそのまま言葉とやり方に乗って出たのだろうと思った。

それは「もしご興味を持ってくださる会場関係者・イベンターの方が居ましたら、ご連絡下さい。」という丁寧さを感じるニュアンスとは違う。140字という制約で募集するには、大事な何かが欠けている。


僕がもしその地域でライブができるお店やライブハウスを経営している人間だったら、これを見てどう思うだろう。
「なめてんのかな?」と思うだろう。
そのミュージシャンを知っていたとしても自分自身が相当なファンでない限りは助けないだろう。
人づてに連絡があっても断るだろう。


ツアーしたいならツイッターを使って不特定できるだけ多数、幅広く手の届かない所にまで拡散されることを期待して募集するというような、手軽で野暮で他力本願なことはせずに、自分で直接調べて交渉したり、せめて丁寧に現状で直接連絡できる知り合いを辿るか、そもそももっと直接的な方法でもきちんと人が集まるように魅力的な表現者であることに邁進するしかない。と僕は思う。
やってみてダメだったけどそれでもしたいからこうなったのかなとは思うけど。



ちゃんと表現を聴いて観てくれる人の前で1本のライブができるという状況を作ることは本当に大変で、思いが詰まっていて、もちろん時間もお金も裂かれていて、実現される1本1本が、とてもとても尊いことなのだ。



ライブをやらせてくれるのは「お店」や「会場」ではなく、「人」だよ。